新学期が始まり、新しいクラスでの保育がスタートしましたね🌸

久しぶりの学年で、どうやって保育すればいいのか…

0歳児・1歳児クラスは担任したことがない…
特に低年齢児クラスでは、発達の個人差も大きく、幼児クラスと全然違う。
子どもたちへの関わり方や環境設定について、どうしたらいいのか迷っている保育士さんもいるのではないでしょうか?
そこで今回は、0歳児・1歳児の「室内遊びのポイント」と「保育で大切にしたいポイント」を、保育士歴15年の経験をもとにお届けします。
1年間の保育運営がスムーズで、子どもたちと楽しく向き合えるためのヒントになれば嬉しいです!
0歳児クラスの保育🐤大切にしたい3つの柱

まず最初にお伝えするのは、0歳児保育で核となるポイントです。
0歳児は言葉でのやり取りが難しいため、「何を求めているのかな?」と、気持ちを汲み取ることに悩むことも多いですよね。
日々の慌ただしさでつい忘れがちですが、、これだけは心に留めていてほしい「3つの柱」をお届けします。
安心できる「環境」と「特定の保育士」との信頼関係
生後6か月頃から始まる「人見知り」は、身近な大人とそれ以外の人を区別できるようになった立派な成長の証です。
生まれて初めて家庭から離れ、未知の場所で過ごす0歳児にとって、保育園は驚きと不安の連続❗
🌟ポイントは、保育士が「この先生がいれば大丈夫」安心の存在になることです
NG:先生同士がギスギス、バタバタした雰囲気
OK:ゆったりと穏やかな空気感、優しい表情と落ちついた声かけ
まずは、子どもたちが「ここは安心できる場所なんだ」と感じられる雰囲気づくりを心がけてみましょう。
生理的欲求を丁寧に満たし、快・不快に寄り添う
0歳児は「お腹がすいた」「眠たい」「嫌だ」などの不快な気持ちを、泣くことで一生懸命に訴えます。
これの欲求を丁寧に応答していくことが、情緒の安定と「人への信頼感」の土台を作ります。
🌟子どものサインを正しくキャッチするコツは、保護者との密な情報共有です。
「家ではこの抱き方だと落ち着くみたい」
「昨夜はあまり眠れなかったようです」
こうした家庭での様子と、園での様子を照らし合わせることで、「今は眠たかったんだね」と、不快の原因にいち早く気づけるようになりますよ。
身体機能の発達に合わせた「好奇心」の保障
0歳児の一年間は、寝返りから歩くまで、できることが次々と増えていきます。「できた!」という喜びは、大人も子どもも同じですよね。
生まれて初めて見るものに対して「これは何だろう?」と手を伸ばすのは、豊かな好奇心が育っている証拠。
🌟ポイントは、子どもの意欲を削がないための環境設定です。
- 安全の確保⇒触れてはいけないものは、手の届かない場所へ
- 意欲への寄り添い⇒ハイハイやつかまり立ちなど。「やりたい」動きを存分に楽しめるスペースを確保する
「ダメ」と制限するのではなく、子どもが思う存分探索できる室内遊び環境を整えること。それが、0歳児保育における最高の援助になります。
0歳児クラスの室内遊び🐤発達を促す「3つの仕掛け」

0歳児保育の室内遊びでは、何に焦点をあてて設定すればよいのでしょうか。
「おもちゃを出してもすぐに飽きてしまう」
「どうすれば集中してくれるの?」
保育士歴15年のわたしが辿り着いた、「室内遊びの基本」をお伝えします。
「目線の先・少し上」に遊びを設置する
0歳児さんは、ハイハイやつかまり立ち、歩けるようになったことが嬉しくてたまらない時期です。
わたしの経験上、実は「床に座って手が届く位置」にあるおもちゃには、あまり興味を示さない子が多いと 感じています☝️
そこで、あえて「目線より少し高い位置」に仕掛けを作ってみましょう。
【室内あそびのアイデア】
| 机や巧技台を活用 | つかまり立ちをした先に、遊びを設定 |
| 室内ジャングルジムに | ピンチハンガーや吊り下げネットをぶら下げ、おもちゃを仕掛ける |
| 大型ソフト積み木で高低差を | 階段状に組み、頂上にお気に入りのぬいぐるみを |
園にあるものを組み合わせ、「立ちたい!」「触ってみたい!」という意欲を刺激する環境設定がおすすめです。
「いたずら」は成長のサイン!欲求を最大限に満たす
大人から見れば「困ったいたずら」に見える行為も、0歳児にとっては立派な遊びなんです☝️
「落とす、ひっくり返す、引っ張り出す、ぐちゃぐちゃにする」
これらが楽しい時期なら、制止するのではなく「心ゆくまで楽しめる室内遊び環境」を用意してあげましょう。
【遊びを広げるヒント】
| ままごと | お椀に入れた食べ物を、机に並べては「落とす・ひっくり返す」 |
| ブロック | 保育士が繋げたものを、子どもが「壊す・分解する」 |
| 車あそび | ゼンマイの車を用意し、動くものを「捕まえる」 |
存分に遊べるように間髪入れずに環境を整えつつ、保育士が「モグモグ 美味しいね」と食べる真似をして見せること。
また、「ここくっつけて」とブロックをつなげるように誘うなど、少しずつ「遊び方」を伝えていきましょう。
保育士も一緒に遊び、集中力を引き出す
子どもたちの集中力を高めるコツは、保育士が遊びに加わることだと思っています。
0,1歳児の集中力は、一般的に5分☝️ 保育士が適切に遊びに加わることで、10分、15分と持続するようになります。
【遊びへの関わり方のコツ】
| 子どもが好きな歌を口ずさみながら、ブロックや積み木あそびを楽しむ |
| 「りんご、あーん」と食べさせたり、「ブッブー、出発」と車で遊んだり |
| 作ったものを壊されても、「やめて!」と反応しすぎないように |
注意点は、子どもが黙々と取り組んでいる時は、言葉をかけすぎないこと。
集中力を途切れさせないよう、そっとおもちゃをそっと追加したり、崩れたものを直したりする「静かなサポート」に徹しましょう。
1歳児クラスの保育🦆自我を育む「3つの大切な視点」

次は、1歳児クラスの保育について。歩行が安定し、言葉も少しずつ出始める1歳児さんは、世界がぐんと広がっていきます。
一方で「イヤイヤ期」に突入し、癇癪や友だちとのトラブルに頭を悩ませることも多いですよね。
そこで、1歳児と向き合う上で、ぜひ大切にしてほしい「3つの視点」をお伝えします。
「歩行の安定」と「言葉の発達」を促す環境設定
1歳児さんは0歳児の時よりも探索欲求がさらに活発になり、歩行以外の動きにもトライしたくなる時期です。
🌟ポイントは、子どもたちの探索欲求を満たしてあげること
○全身運動を取り入れる
(登る、またぐ、ジャンプなど、ダイナミックな動きを)
○安全の徹底
(転倒や衝突などの危険を、未然に防ぐ配置を心がけよう)
○言葉を引き出す工夫
(絵本や手あそび、保育教材を通して「やり取り」を楽しもう)
「自分でできた!」という達成感を積み重ねることが、自己肯定感と情緒の安定に直結しますよ。
「イヤイヤ期」の情緒を支える「代弁」の力
2歳に近づくにつれ、自我が芽生え、自己主張が強くなります。癇癪が激しくて、苦戦する保育士さんもいるのではないでしょうか。
🌟ポイントは、「不快な気持ちを言葉にしてあげる」ことです☝️
○理由が不明でも、「嫌だったよね」と、気持ちを丸ごと受け止めてあげる。
○不快な原因は出さず、別の楽しいことへ興味を移せるような、言葉がけの工夫を!
「イヤイヤ期」は、順調に成長している証拠。子どもの立場になってみることで、向き合い方のヒントが見てきますよ。
※1歳児クラスで避けては通れない「噛みつき・ひっかき」への具体的な対応については
[別記事👇]で詳しく解説しています。
「自分でやりたい!」欲を尊重する挑戦の場
1歳児さんは、「自分でやりたい」意欲も強くなる時期。
「まだ無理」ではなく、「1歳児だからこそ、やらせてみよう」という価値観を持つことが大切です。
🌟ポイントは、「挑戦させたいこと」をクラスで話し合うこと
○「自分で」を仕組化する
(自分で「出す」「片づける」「脱ぐ」「履く」など、「挑戦させたい」項目を洗い出す)
○「お手伝い」をお願いする
(「これ持って」など、簡単な役割を与えて自信に繋げる)
子どもの「やりたい」を待てるように、スケジュールに余裕を持たせ、保育士自身もゆとりを持って見守れる環境を整えることが、最大の援助になりますよ。
1歳児クラスの室内遊び🦆「やりたい!」を形にする環境設定

1歳児クラスになると、0歳児の頃よりも興味の幅がぐんと広がり、0歳児の頃と同じ室内遊びでは物足りなくなってきますよね。
「取り合いしちゃうし…」
「いたずら遊びが楽しい子もいるし…」
発達差や個性の幅が大きい1歳児だからこそ、意識してみてほしい「室内遊びの基本」をお伝えします。
「いたずら遊び」から「イメージ遊び」へつなげる
1歳児さんは、大人がやっていることを「やってみたい」時期。
0歳児の頃の「食べ物をひっくり返す」「落とす」といった遊びから、日常を再現した「ごっこ遊び」へとステップアップさせてあげましょう。
【遊びを広げるをステップアップさせる例】
🟡前半
| 料理ごっこ | おたま(スプーン)+ボウル(深皿)を用意。食材を「まぜまぜ」して楽しむ |
| 食べさせる | パペットやぬいぐるみに「あーん」と食べさせてあげる |
| お散歩 | ぬいぐるみに紐をつけ、犬(動物)のお散歩させる様子を再現 |
| お出かけごっこ | カバンに食べ物を詰めて、廊下へお出かけ |
🔵後半
| 夕食ごっこ | 「料理作る→並べる→みんなでいただきます!」という一連の流れを楽しむ |
| お世話ごっこ | 赤ちゃんにミルクをあげたり、寝かしたり。「お母さん・お父さん」になりきる |
| パーティーごっこ | 「今日はお菓子パーティーだよ!」と設定し、みんなで輪になって楽しむ |
| ○○へお出かけ | 「コンビニにお買い物」「ケーキ屋さんへ」「ピクニックごっこ」など、具体的な目的地を決める(定員役がなくてもOK) |
「ここはキッチンで、こっちはダイニング」「ここはお家で、こっちはコンビニ」と、出来る限り、日常風景をイメージしやすい室内遊び環境にしてみましょう。
「お腹すいたよー」「みんなでおでかけ行かない?」「みんなで食べようか」と、保育士が遊びのきっかけを作る一言を添えることで、子どもたちの遊びが一気に広がりますよ☝️
トラブルを防ぐ「おもちゃの数」
1歳児さんは、まだ「かして」を言ったり、順番を待ったりするのが難しいで時期。
トラブルを防ぎ、どの子も満足して遊べるためにも、「種類の多さ」ではなく「同じものの数」が大切だと考えます☝️
【環境構成のコツ】
| 種類を絞って数を出す | パトカー、救急車、消防車、ミキサー車を1台ずつではなく、「パトカーを3台、救急車を3台」のように、同じものを複数用意します。 |
| 「かして」を強要しない | 「自分のもの!」という執着も、大切な成長です。まずは、十分な数を用意し、楽しく遊べることを第一に考えてあげたいですよね。 |
もちろん数には限りがあります。どうしても譲れない場合には、保育士が仲立ちとなり、「貸して」を教えてあげてくださいね。
「静」と「動」を組み合わせたコーナー設置
先ほどもお話したように、1歳児さんは探索欲求は活発になる時期。じっくり座って遊ぶ子もいれば、じっとしていられない子もいます。
エネルギーを発散できる「動」のコーナーも、室内遊びの環境設定におすすめです。
【「動」の室内遊びアイデア】
| 室内ジャングルジム |
| ミニアスレチック(巧技台や大型ソフト積み木を組み合わせる) |
| マット山 |
| ミニボールプール(新聞も有効!) |
| ダンス(体操曲や運動会のダンス曲を活用) |
大きなスペースを用意する必要はありません。1コーナーとして設定できるサイズで十分☝️
「動」のコーナーでずっと遊ぶ子もいれば、「静」のコーナーから「動」へ移り、また「静」へと戻っていく子もいます。
そんな自由な行き来できる環境があると、子どもたちの情緒も安定しやすくなりますよ。
まとめ|0歳児・1歳児の「やりたい!」を信じる保育を❗

今回は、0歳児・1歳児クラスの保育で大切にしたいポイントと、室内遊びの基本についてお伝えしました。
🌟大切なポイントのおさらい🌟
0歳児⇒「安心感」を土台に、目線の先にある「好奇心」を刺激する環境を整えること
1歳児⇒自我の芽生えを「成長の証」と捉え、好きな遊びを楽しむことを第一に考えること
共通⇒保育士も一緒に遊びを楽しみ、子どもの遊びをそっと支えること
子どもたちが安心して自分を出し、夢中で室内遊びに取り組める環境をつくるためにも、「ちょっとした視点の変化」を大切にしてみてください☝️
慣れない学年や新しい環境に、保育士自身もドキドキする毎日かもしれません。でも、完璧を目指さなくて大丈夫!
先生の「やってみたい」というアイデアが、子どもたちの遊びを豊かにし、そしてその一生懸命さが、子どもたちとの信頼関係につながっていきます。





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