そろそろ秋が近づいてきました。
公園、もしくは園庭にはたくさんのどんぐりや落ち葉が落ちていませんか?
「自然物をどんな遊びにつなげたらいいの?」
「マンネリした遊びから抜け出したい」
そんな風に考えている保育士さんに、わたしが実際に保育現場で実践してきた、秋の自然物を使った遊びのアイデアをご紹介します。
この記事を読んで、子どもたちの「楽しい!」を引き出すヒントを見つけて下さい。
ねらい|秋の自然遊びで育む子どもの力

秋の自然物を使った遊びには、たくさんの学びがあります。
その学びとは以下の3点です。
- 五感の刺激
- 想像力と創造力
- 季節の体験
五感の刺激
自然物を触ったり、匂いをかいだり、音を聞いたり、色を見たりすることで、子どもの五感を刺激されます。これにより、好奇心や探求心が育まれ、豊かな感性が養われます。
想像力と創造力
子どもは特定の形にとらわれずに、自由に遊びます。
例えば、どんぐりを料理に見立てたり、落ち葉をお金にしたりと、見立て遊びを通して想像力が育まれるのです。また、素材を組み合わせることで創造力も豊かになります。
季節の体験
園庭や公園で季節の変化を肌で感じられます。
秋の心地よい風や、カラフルに色づいた落ち葉、たくさんの木の実などを直接触れることで、子どもは自然とのつながりを実感。季節への興味や関心を高めることができます。
秋の自然物を始める前に|事前準備と下処理のポイント

子どもたちが安全に楽しく遊べるよう、事前に自然物の準備をしておきましょう。
ここでは以下の2点について共有します。
- 秋の自然物を探すヒント
- どんぐり、松ぼっくり、落ち葉の下処理
どんぐり、松ぼっくり、落ち葉を探すヒント
【大きなどんぐり】
クヌギやマテバシイの木の下に落ちています。
公園や神社にある大きな木の下を探してみましょう。
【松ぼっくり】
松の木の下に落ちています。
特に、日当たりの良い場所にある松の木は、たくさんの松ぼっくりを落とします。
【おススメの落ち葉】
もみじやいちょう、プラタナスの葉は、色や形が美しく、遊びや製作に使いやすいです。
参考:木のぬくもり・森のぬくもり
どんぐり、松ぼっくり、落ち葉の下処理
【どんぐりの下処理:虫対策と雑菌処理】
①穴が開いていない、綺麗などんぐりを選ぶ。
②拾ったどんぐりを水で丁寧に洗う。
③鍋にどんぐりを水に入れ、沸騰してから10分ほど煮沸。
④煮沸したどんぐりを新聞紙などの上に広げ、カラカラになるまでしっかり乾かす。
【松ぼっくりの下処理:汚れと虫対策】
①バケツに水を貼り、松ぼっくりを入れて洗う。
②風通しの良い場所で数日間、しっかりと乾す。
煮沸消毒も可能。形が崩れる可能性があるため、天日干しがおススメです。
【落ち葉の下処理:衛生面と保存方法】
①拾ってきた落ち葉をウェットティッシュなどで一枚ずつ丁寧に拭き、汚れや虫を取り除く。
②軽く水分を拭き取った後、新聞紙で挟んで数日間乾燥させる。
こうすることで、カビを防ぎ、長期保存がしやすくなります。
秋の自然物で遊ぼう|遊びアイデア3選

ここでは、わたしが保育現場で実際に取り組んでいた遊びをご紹介します。
それが以下の3選です。
- 落ち葉で思いっきり遊ぼう
- 自然物と一緒に砂遊び
- どんぐりでおままごと
落ち葉で思いっきり遊ぼう
ふわふわの落ち葉をたくさん集めて、子どもたちが思うままに遊べるようにします。
〈環境設定〉

〈指導案〉

自然物と一緒に砂遊び
砂場と秋の自然物を組み合わせると、砂場遊びがもっと楽しくなります。
〈環境設定〉

〈指導案〉

どんぐりでおままごと
どんぐりは、子どもの遊びを無限に広げてくれる魔法のアイテムです。
〈環境設定〉

〈指導案〉

手作りおもちゃでも楽しもう|アイデア2選

手作りおもちゃを用いても、楽しく遊べます。
【ポットン落とし】

【コロコロスロープ】

作り方は↓↓を参考に
※遊ぶ際の注意点
どんぐりを口に入れないよう、常にそばで見守りましょう。
まとめ|先生も一緒に秋の自然遊びを楽しもう!

秋の自然物は、子どもたちの好奇心と創造性を育む素晴らしいおもちゃです。.
準備は少し大変かもしれませんが、子どもたちが生き生きと、のびのびと遊ぶ姿を見ると、
準備した甲斐があったなと感じます。
子どもたちの「不思議!」「楽しい!」という気持ちを大切にし、先生自身も秋の自然
を楽しみながら、子どもたちと一緒に遊びま
しょう!
【コロコロスロープの作り方】は以下の記事をご覧ください。
【環境設定図・指導案】のデータは、以下のサイトで提供をしております。
↓↓↓↓↓↓

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