「うちの子、いつからトイレトレーニングを始めたらいいの?」
「家だとトイレに行ってくれなくて…」
1歳児から2歳児クラスの保護者から、トイレトレーニング(トイトレ) に関する相談を受けることがよくありませんか?
保護者の方が抱える不安や疑問に、保育士としてどう寄り添い、適切なアドバイスをすれば良いか悩む方もいるのではないでしょう。
この記事では、トイトレ開始前の不安から、実践中の悩みまで、保護者の方に安心と自信を与える具体的なアドバイス方法をご紹介します。
トイトレを始める前に相談されたら?保護者の不安に寄り添う
まずは、トイトレに関する一般的な知識を分かりやすく伝えましょう。
一般的な情報を共有し、子どもの発達状況を確認する
まずは、トイトレに関する一般的な知識を分かりやすく伝えましょう。
- 開始時期の目安
- トイトレが始められる発達のサイン
をお伝えした上で、今のお子さんの発達段階を保護者と一緒に確認し、今後の進め方について
話し合いましょう。
開始時期の目安
「一般的には何歳くらいから始めることが多いと言われています」
と、一般的に言われている年齢をお伝えします。
また、園でのトイトレの取り組み方があれば、それをお伝えすると、「一緒にやってくれるんだ!」と安心していただけることが多いです。
トイトレが始められる発達のサイン
- トイレの意思表示ができる
- 数時間おむつが濡れない時間がある
- 簡単な指示が理解できる
といった発達状況もお伝えしましょう。
家庭でできる「プレトイトレ」のヒントを伝える
現時点での発達状況ではまだ難しい場合でも、家庭でできる「プレトイトレ」はたくさんあります。
- おしっこの間隔チェック
- おむつが濡れていない時間の発見
- トイレへの誘い方
以上のことをお伝えしてあげて下さい。
また、「おうちでの様子をまた教えてくださいね!」といった一言を添えることで、保護者の方は安心して相談しやすくなります。
おしっこの間隔チェック
ご飯の前やお出かけ前などの節目の時間や、約1時間半~2時間おきと時間を決め、おむつが濡れているか確認すること。
園でのオムツチェックの時間帯をお伝えするのも非常に分かりやすいです。
おむつが濡れていない時間の発見
もし、いつもの時間におむつに出ていなければ、おしっこを溜められている証拠 だということ。
トイレへの誘い方
トイレへの興味や意欲が見られたら、試しに誘ってみるのも良いこと。
また、午睡(お昼寝)後におむつが濡れていなければ、おしっこが出やすいので、誘ってみることをおススメしてあげて下さい。
トイトレ中に相談されたら?具体的な事例と解決策
次に、実際にトイトレを始めた後に直面しやすい悩みと、それに対するアドバイスの具体例を2つご紹介します。これらは私の実体験に基づいています。
事例1:「家だとトイレに行きたがらない」への対処法
園では習慣化されても、家庭ではトイレに行くのを嫌がるという声はよく聞かれます。そんな時に役立つのは、定番の「ご褒美作戦」です。
- 視覚的なご褒美:子どもの好きなキャラクターのご褒美シール
- 物でモチベーションアップ:新しい音が出るおもちゃなど
- 体験のご褒美:「次のお買い物の時に、好きなお菓子を1つ買っていいよ」
ポイントは「条件付き」にすることです。
例えば、「トイレに10回座れたらご褒美シールを1枚貼れる」といった具体的な目標を設定
します。これを何回かクリアできたら、少しずつハードルを上げていきましょう。
事例2:「パンツを履きたがらない」への対処法
園ではパンツを履いてくれるのに、家に帰るとすぐにおむつにしたがるというケースもよくあります。保護者にはまず、「焦らなくても大丈夫」というメッセージを伝えましょう。
そして、お迎え時にパンツで帰っても、家でおむつにしたがる場合は、すぐにOKせず、
「お約束事」を決めるようアドバイスします。
- おむつにするタイミングを決める:「お風呂に入ったらおむつにしようね」など、具体的を提案する。
- おむつがないことを伝える:「おむつもうないんだよ」「赤ちゃん用のしか売ってなかったんだ」など。
ポイントは、子どもが納得しやすいように、理由を添えることです。
子どもが条件を受け入れてくれたり、納得してくれたりした時には、笑顔で「ありがとう!
ママ嬉しいな!」と、伝えるよう保護者の方に伝えましょう。
トイトレ援助の共通ポイント:小さな「できた」を見逃さずに褒める
上記2つの事例で共通して、保護者に必ずアドバイスしてほしいのは、「少しでも出来たことを
その場で褒めること」です。
- トイレに向かえた
- トイレに座れた
- おしっこができた
- パンツのままでいられた
- おむつからパンツに替えられた
これらの「できたこと」を、その場で具体的に褒めることが、子どもの大きな自信につながります。保護者の方にも、その大切さをしっかりと言葉で伝えるようにしましょう。
また、保育士自身がトイトレの援助をする際に気をつけていることなども、併せて保護者に話してあげると、より信頼関係が深まります。
まとめ|保護者の不安に寄り添い、共に成長を支える
トイレトレーニングに関する保護者の相談は、子育てが初めてだからこその大きな心配事です。
その気持ちに寄り添い、共感してあげることが何よりも大切です。
そのためには、私たち保育士自身がトイレトレーニングの基礎知識をしっかりと身につけておく必要があります。
日頃から情報収集を行い、保護者からのどんな相談にも自信を持って応えられるように準備しておきましょう
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