保育園での午睡時間は、子どもたちにとって欠かせない、非常に重要な時間。
分かってはいても、特に経験の浅い保育士にとって、寝かしつけは頭を抱えてしまう、保育あるあるの悩みではないでしょうか。

トントンしても、なかなか寝てくれない…

私の寝かしつけだと、なぜか嫌がられる…
子どもを、魔法のような寝かしつけができる保育士の姿を見て、「どうして上手くいかないんだろう」と一人で焦ってしまうこともこともありますよね。
早く寝かせなきゃという気持ちと、山積みの保育業務、そして上手くいかない不甲斐なさが混じり合い、ついイライラが募って最悪のことにつながってしまう…😔
さらには、保護者から「夜寝なくなるから、昼寝をさせてほしくない!」という要望への説明など、現場の悩みは尽きません。
そこでこの記事では、
改めて整理しておきたい「午睡の重要性と意味」という基本知識から、
保育士歴15年の私が現場で試行錯誤しながら実行してきた「寝かしつけの方法」までをご紹介します。
この記事で紹介した方法が、あなたの保育の引き出しの一つとなり、寝かしつけ時間が「自信が持てる成功体験」へとなるきっかけになれば、何より嬉しいです✨
保育園で「午睡」をする大切な意味とは💡

子どもたちの午睡の時間は、単に「眠たくなるから」。あるいは、「大人の時間を確保するため」ではありませんよね。
では、なぜ子どもたちに「午睡」が必要なのか。その本質的な意味を、改めて整理してみましょう。
これらは、保護者から「お昼寝」のことで相談を受けた際に、プロとして根拠をもって説明するためにも大切な知識ですよ。
脳の活性化と記憶の定着
幼児期の脳は、驚異的なスピードで成長しており、午前中の活動の中で吸収する情報量は膨大なんです❗
🌟午睡の意味🌟
昼寝には、このバラバラになった情報を整理し、「短期記憶」を「長期記憶」へと移行させる役割があります。
つまり、午睡をしっかり取ることで、午前中に実体験がしっかりと学びとして脳に刻まれるのです。
情緒の安定と社会性の発達
子どもは大人以上に、疲れがたまると感情のコントロールが難しくなります❗
🌟午睡の意味🌟
午睡にはストレスホルモンを減少させ、心身をリフレッシュさせる効果があります。
しっかり休息を取るとこで、「ぐずり」や突発的なイライラが抑えられるため、午後の友だちとのトラブルが減り、落ちついて社会性を育む余裕が生まれるのです。
身体の成長と免疫力の強化
「寝る子は育つ」という言葉は、生理学的にも理にかなっているんです❗
🌟午睡の意味🌟
深い睡眠中に、骨や筋肉を形成し、細胞を修復する「成長ホルモン」が活発に分泌されます。
また、睡眠中に免疫システムがメンテナンスされるため、病気に負けない強い体を作るためにも、午睡は大きな意味を持っているんです。
午後の活動における安全確保
保育園の一日は長く、夕方まで続きますよね❗
疲れがたまると注意力が散漫になり、普段なら何でもない段差で転んだり、友だちと衝突したりといった事故のリスクが高まります。
🌟午睡の意味🌟
昼寝は、午後の活動を安全に楽しむための「リセット時間」という、危機管理の側面も担っているんですよ。
保護者への伝え方のヒント:午睡の相談を受けたら

それでは、保護者から「お昼寝させないでほしい」と言われたら、どう答えるといいのでしょうか。
園での午睡の意味を説明しつつ、納得してもらうための伝え方のコツをまとめてみました。
まずは、家庭での「困りごと」を共感しよう!
いきなり「保育園では午睡が必要なんです」と伝えてしまうと、保護者にとっては「家での苦労を分かってもらえない」と不信感を与えてしまいかねません。
まずは、
「○○くん、体力がついてきましたもんね。」
「お父さん・お母さんの時間が作れないですよね。」
などと、その背景にある気持ちを理解し、寄り添いましょう。
次に、「睡眠の質」と「夕方の情緒」の関係を伝えよう!
意外と知られていないのですが、「昼寝不足が夜の寝つきを悪くする」という事実です。
疲れすぎてしまうと、脳が興奮状態になり、逆に寝つきが悪くなったり、夜泣きにつながったりすることが…☝️
「お昼寝を適度に取ることで、夕方のぐずりが減り、機嫌よく夕飯やお風呂の時間を過ごせますよ」
「脳をリフレッシュさせた方が、夜もスムーズに深い眠りに入りやすくなるんですよ」
このように、午睡が「家庭での穏やかな夜」につながるメリットを強調して伝えてみてください。
※日本右脳記憶教育協会の公式サイトでは、昼寝が夜泣きに与える影響について、専門的な視点から詳しく解説されています👇

最後に、園での具体的な「対応策」を提案しよう!
保護者の不安を解消するためにも、「園ではこう対応してみますね」という具体的な着地点を提案してみましょう☝️
例えば、
「無理に寝かしつけせず、〇時までは布団に横になり、『休息』するようにしますね。」
「園では通常2時間ほど午睡時間を設けていますが、1時間で起こすように調整してみましょうか。夜のご様子をまた教えてください。」
このように、「ご家庭の意向を汲み取った上での個別の対応」を伝えることで、保護者との信頼関係がより深まりますよ。
安全が第一🚨午睡中に徹底すべき「注意点」と「環境作り」

寝かしつけの方法をお伝えする前に…。
午睡の事故を防ぎ、子どもたちの命を守るために、注意をするべきポイントを一緒に再確認しておきましょう。
園の「午睡マニュアル」を把握しておこう!
まずは、自園で定められているルールやマニュアルを再確認し、正しく理解することが大切です❗
【マニュアルの具体例(私の経験した園では…)】
- 「うつぶせ寝」禁止(保護者にも、SIDS対策として徹底していることを事前に伝えています)
- 5分おきの呼吸チェック
- 室内の明るさ調整(子どもの顔がはっきり確認ができる程度の明るさを保ちます)
- 午睡時間への配慮(家庭の夜寝に影響が出ないよう、大幅な寝かせすぎに気をつけます)
「寝ている様子」を丁寧に観察しよう!
窒息、嘔吐による喉の詰まり、痰による呼吸困難や体調の急変など、午睡中の観察を怠ると、一瞬の隙に命に関わる事態を招きかねません❗
これらを防ぐためにも、以下のことを常に意識するようにしましょう。
顔周りの安全確認
布団が顔にかかっていないか(口にかかっていたら要注意‼)、敷布団に口や鼻が埋まっていないかをチェックします。
適切な布団のかけ方
寒い日は胸あたりまで、暑い日はお腹だけかけるなど、気温に合わせて調整します。掛けすぎよる熱中症や寝苦しさにも注意が必要です。
気がついたらすぐに直す
「次の5分チェックの時に直そう」ではなく、異変やうつぶせに気づいたその瞬間に、対応する癖をつけましょう。
「安心して眠れる雰囲気」を作れていますか?
寝かしつけ中に、子どもたちの安心して眠れるよう、保育室全体の空気感にも配慮が必要ですよ❗
保育士同士の私語を慎む
保育士同士の、大きな声での話し声や指示出しは要注意。
どうしても声をかける必要がある場合は、相手のそばまで行き、小さな声で伝えましょう。
生活音の音量に配慮する
扉の開閉音、荷物を運ぶ音、バタバタと歩き回る音。
これらは子どもにとって大きなストレスになり、眠りの妨げになりかねません。
「トントン」の強さを見直す
寝つきがいいからと、トントンが強くなっていませんか?
強いトントンは子どもにとっても、やっぱり「痛い」…。保育士目線でも、「青あざにならないか」心配になります😥
「もし保護者がこの姿を見たら、どう感じるか?」という視点を常に持ち、優しく包み込むようなスキンシップを心がけましょうね。
保育のプロ直伝🌟安心して眠りにつく「寝かしつけのコツ」

なかなか寝てくれない子、寝かしつけを嫌がる子…。そんな姿に「私のせい?」と、落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
でも、それはあなたの保育が悪いわけではありません☺️ その子に合った「寝かしつけ方」が、まだ見つかっていないだけ!
ここで、寝かしつけの引き出しを一つでも多く見つけ、あなたに合った方法を一緒に探していきましょう。
それでは、私の経験やフォロワーの皆さんに聞いた「とっておきの方法」をご紹介します。
眠気を誘う「その子だけのツボ」を見つける
意外かもしれませんが、「トントン」するよりも、その子の心地よいと感じる場所を優しく触れてあげる方が、安心してスムーズに入眠できることが多いんです❗
🌟試してみたい!寝かしつけの方法🌟
- おでこ(手のひらで、上から下へ優しくなでる)
- 眉間(指の腹で、優しくそっとなでる)
- 手のひら(包み込むようにして、円を描くようにマッサージ)
- 太もも(一定のリズムで、ゆったりとさす)
- 手を握る(握りながら、手を優しくトントン)
- 胸の上:(そっと手を置くだけ(呼吸のリズムを感じながら))
- 耳:(耳全体を優しくつまんで上下・横に引っぱるようにマッサージ)
その子にハマる「眠たくなるのツボ」を色々試し、探してみましょう。
また、寝かしつけが上手な保育士を観察し、「この子はこの触れ方が好きなんだ!」と技を盗むことも、スキルアップの大切な一歩ですよ✨
心地よい「音」の環境を整える
昼寝用のオルゴールを流すことで、「今から昼寝の時間だよ」という気持ちの切り替えを促しましょう☝️
🌟選び方のポイント🌟
2拍子のテンポで、保育士自身がトントンするリズムが保ちやすい音楽ががおすすめ。
「きらきらぼし」などを、鼻歌でそっと口ずさむのも効果的! 歌うのではなく、優しくハミングするのがコツです。
優しい笑顔と愛情が「安心」を作る
寝かしつけを成功させる最大のコツは、「先生が隣にいてくれると安心するな」と思ってもらうこと❗
「早く寝かせて仕事を終わらせなきゃ」という焦りやイライラは、不思議なほど子どもに伝わり、逆効果になります。
🌟寝かしつけのコツ🌟
どんなに忙しくても、子どもには落ちついた優しい笑顔を向けてあげてください。
そして、愛情をもって接することで、子どもの心も自然とリラックスしていきますよ。
一人ひとりんペースに寄り添う
お布団でゴソゴソ動いてしまう子、なかなか寝つけず、落ちつかない子は、周りに迷惑がかからなければ、他の子を寝かしつけながら見守ってあげましょう❗
フォロワーさんの中には、みんなが寝静まるまで1対1で過ごす時間を設け、「今はお昼寝の時間なんだ」と認識してもらう工夫をしている方もいました。
また、特に2歳児以上になると、体力がつき、どうしても寝られない子も出てきますよね。
そんな時は…、
「○分までは布団でゴロゴロしていようね」と終わりの時を伝えておくこと。
無理に寝かせようとするのではなく、「今は体を休める時間」として、保育士自身が切り替えることで、心もスッと軽くなりますよ。
大切なことは、保育士みんなでアイデアを出し合い、その子が安心して過ごせる着地点を試行錯誤することではないでしょうか。
限界を感じたら「交代」をお願いする
どう頑張っても寝てくれない、自分のイライラが募ってしまう…。そんな時は無理せず、他の先生に変わってもらいましょう❗
先生が抱え込みすぎてしまうことが、子どもにとって最も良くないこと。
交代してくれた先生には謝罪ではなく、「ありがとうございました。」と感謝を伝えてくださいね。お互い様、の精神でチーム保育を大切にしてましょうね。
まとめ|寝かしつけは「安心」を届ける時間⏰

いかがでしたか?
保育園での午睡は、子どもたちの健やかな成長を守るための大切な時間。だからこそ、上手くいかないと焦ってしまいますよね。
最後に、今回お伝えしたポイントを振り返ってみましょう。
- 午睡の意味:脳の整理、情緒の安定、身体の発育、そして午後の安全確保のために欠かせない。
- 保護者への対応:夜泣きとの関係など、プロとしての根拠を伝えつつ、個別の提案をして信頼を築く
- 安全管理:常に「命をま持つ」意識で環境を整える
- 寝かしつけの方法:「その子だけのツボ」を探し、愛情をもって接する
寝かしつけに ❝上手い❞ も ❝下手❞ もありません。昨日寝てくれた子が今日は寝てくれない、なんてことも日常茶飯事😓
でも、あなたが「どうしたら安心して眠れるのかな?」と試行錯誤しているその姿こそが、子どもたちへの一番の愛情ではないでしょうか!
たくさんの ❝失敗❞ と ❝成功❞ を繰り返しなかがら、過ごしずつあなたの「寝かしつけの引き出し」を増やしていって下さいね。
この記事が、あなたの毎日の保育を少しでも軽やかにするきっかけとなれば、嬉しいです。
明日も、子どもたちとあなたの笑顔が輝く一日になりますように!✨




コメント