こんにちは、
みみ先生です😊
保育園や保育所で、
発達障がいの疑いのある子はいませんか?
困ったな、どう対応したらいいの?
そう悩んでいる先生もいると思います。
今回は、
1、発達障がいを理解すること
2、心配になる姿
2、どういった対応が必要なのか
この3点に注目して取り上げていきます。
発達障がいとは
生まれつき脳の働きに偏りがあり、
日常生活や社会生活に困難が生じる状態です。
発達障がいの種類は
大きく分けて3つに分かれます。
○ ASD(自閉症スペクトラム障害)
自閉症・高機能自閉症(広汎性発達障害)
・アスペルガー症候群などが含まれます。
言葉の遅れをきっかけに
3歳までに医師から診断されるケースが多いです。
〈特性〉
・視線が合わない
・名前を呼んでも振り向かない
・異常なこだわり
・オウム返し
・行事に参加できない
・活動の切り替えが苦手
・食べ物の好き嫌いが強い
・光や音、触覚への過敏さ など
〇ADHD(注意欠陥・多動性障害)
ADHDは健常児との違いがわかりづらく、
幼児特有の落ち着きのなさか、
発達障害によるものかを判断するのは
非常に難しいとされています。
〈特性〉
・じっとしていられない、
座っていられない
・トラブルになることが多い
・危険な行動が多い
・思い通りにならないと、
癇癪を起こしたり、手が出たりする
・約束やルールを忘れてしまう
・気が散りやすい など
〇LD(学習障がい)
小学校以降に
発見されることの多い発達障がいで、
1~2学年ほど学力の遅れがみられるのが
診断の目安です。
〈特性〉
・数の概念が理解できない
・大小が理解できない
・数を数えるのが苦手 など
発達障がいの疑いのある子は、
3歳半から周囲との差が目立つことが多く、
特に集団行動において、
何らかの問題が生じることで発見され、
医師の診断により、特定されます。
※それぞれの詳細については
次の記事で順番にお話します。
そして
発達障がいという診断名は、
正式にはなく、
脳機能の偏りによって、
いくつかの障がい名に分類されます。
その為
間違えていけないのは、
発達障がいは生まれつきの特性であり、
保護者の方の育て方が影響するものでは
決してありません。
また、発達障がいを
マイナスに捉えがちですが、
特定の分野で能力を発揮することも多いです。
わたしの出会った子は、
絵や製作が人一倍上手でした。
早いうちから
支援や療育を受けることで、
その子の抱える
生きにくさを軽減しながら
能力を伸ばしていくことが
とても大切です。

心配になる姿
クラスで子どもたちを見ていると、
この子、ほかの子と比べて○○ができない…
ここちょっと気になる…
そう感じることがあると思います。
ここでは、
心配だな、気になるなと
思われることが多い事例を
各段階ごとに紹介していきます。
少しでも何かを知る
手がかりにしてもらえたらと思います。
〇0~1歳
〈ここが気になる〉
・泣かない ・反応が薄い
・あやしても笑わない
・寝返りをしない
・座らせても
すぐに倒れてしまう
・抱っこやおんぶを嫌がる
・人見知りをしない
・後追いをしない
☆個人差があるので、発達が多少
遅れていても大丈夫です。
しかし、
マッサージなどで刺激をしたり、
触り方を探ってみたり、
抱っこをしたり、あやしてみたりと
スキンシップを摂ることを忘れずに!!
大人との関わりが、
発達に刺激を与える効果となります。
〇1~3歳
〈ここが気になる〉
・親や先生に甘えてこない
・呼んでも反応がない
・なかなか歩かない、動かない
・言葉が出ない
・しゃべっても単語だけ
・ひどい癇癪
・一度怒れると
なかなか収まらない
・動き回り、
一時もじっとしていない
・すぐにどこかに行ってしまう
☆歩行や単語は、
半年後にみられる子もいるので
そのくらいは心配ありません。
ただ、
呼びかけても反応がない、
歩行、単語の発達があきらかに遅れてる
そういう場合は少し気になりますね。
その子の様子を気にしながら、
歩行の練習をしてみたり、
ゆっくりと簡単な言葉で声かけたり、
少しのことでも褒めたりして
その子の出来たを促していきましょう。
〇3~5歳児
〈ここが気になる〉
・落ち着きがなく、すぐに
どこかに行ってしまう
・スプーンがうまく使えない
・いつも1人で、同じ遊びを
繰り返している
・思い通りにいかないと
パニックになる
・友だちの嫌がることを言ったり
やったりしてトラブルが多い
☆手先の器用さ、感情の抑制、
友だちとの関わりには個人差があり、
得意不得意が見えてくる時期でも
ありますよね。
一方で、
いつもと違う環境への不安が強い子、
落ち着かず、衝動的な行動が多い子、
パニックになり、乱暴になってしまう、
いつも1人で同じ遊びをしている、
集団生活になり、
気になる姿がより目立ってきます。
〇5歳~
〈ここが気になる〉
・人の嫌がることを
平気で言ってしまう
・注意してもわからない
・気分が落ち込むとずっと引きずる
・文字や数への興味が全くない
・不注意からの失敗が多い
・注意しても改まらない
・空気が読めない
・場違いな行動が多い
☆相手を思いやれるようになり、
友だちと協力して成し遂げようと
することも増えていきます。
それでも、
場違いな行動をとったり、
うまく振舞えなかったり、
不注意があったり することもあります。
ただ、
常に公共の場での困った行動が目立つ
友だちとのトラブルや
人の嫌がることが絶えない場合は、
心配な要素があるかもしれません。

保育士のするべき対応は?
それでは、気になっている子へは
どういった対応をするべきでしょうか?
わたしがやってきた経験も交えて
紹介していきます。
1、先輩保育士や園長に相談する。
困ったなぁ、気になるなぁと
少しでも対応に悩む子がいる場合には、
先輩保育士や園長に相談して下さい。
その子の姿を実際に見てもらい、
その子への対応方法や
保護者への対応 を
一緒に検討していきましょう。
決して、1人で判断しないこと!!
2、その子に合う対応方法を探ること
方法を1つに絞り、
2週間ほどのサイクルで試してみましょう。
相談した先輩保育士や
その子と関わることの多い保育士にも
協力してもらうといいですね。
(出来るだけ3人程がいいですね)
担任の先生1人で頑張らなくて大丈夫です。
先生同士で共有し合いながら、
その子に合った対応方法を
見つけてあげて下さい。
3、対応方法を統一すること
決めた対応方法を、
先生全員に共有しましょう。
(パートさんも!!)
その子への関り方が
先生それぞれの判断でしてしまうと、
その子が戸惑ってしまいます。
その子が安心して過ごす為にも
対応方法を統一しましょう。
自分勝手な対応をする先生もいます。
言いにくいかもしれませんが、
念を押してください!!
それでも理解してくれない場合は、
園長に相談するか、
その子との関りを
減らしてもらうようにしましょう。
4、時間がかかっても怒らない
指示内容を理解し、実行するのに
時間がかかる場合があります。
他の子とペースが異なるので、焦ったり、
イライラしたりするかもしれませんが、
怒らずに、寄り添うことが大切です。
それでも、
他の子のペースもあるので、
その子のペースに寄り添ってばかりも
困ってしまいます。
保育に支障が出る場合は、
加配保育士をつけてもらいましょう。
5、保護者に家庭での様子を聞く
家庭と保育園での様子の違いがあるがどうかが
重要な判断材料にもなります。
まずは、家庭での様子や保護者からみた
困りごとを聞き出してみましょう。
聞き方のポイントは、
園での良い部分から話し始める
大らかな言い方を意識する
否定的な言い方は避けるように
これらを意識しましょう。
発達障がいの可能性を伝える場合は、
その後です。まずは、
信頼関係を築いてから伝えた方がいいです。

まとめ
発達障がいの特性は、
子どもによって差があります。
一人ひとりをしっかり見た上で、
その子に合った対応方法を
探していきましょう。
また、
疑いの目ばかりになったり、
注意ばかりになったりすると、
マイナス面が目立って見えてしまいます。
その子の良い部分を見つけ、
褒める、認めることを増やしましょう。
ちょっとしたことでもです!
そうすることで、
先生の気持ちに余裕が出てきて、
プラスの面が見えてきます。
その子のマイナス面が
目立たなくなり、気づけば
改善していることもあります。
そういった取り組みを
園全体で統一していきたいですね。
また、
その子の発達が気になるとき、
ただ疑うのではなく、
その発達のプロセスを無視しては
いけません。
知らない、分からないでは
その子を知ることができませんね。
発達のプロセスをまとめたものを
作りました。



中身はこんな感じです!!!
それを使って、
子どもの発達のプロセスを
理解することが最優先です。
発達が理解できた上で、
子どものことをよく見てあげて下さい。
発達を理解するものが無い先生は
手元に置いておくべきです。
いちいち探すのも効率が悪いから!!
手元に無い先生は
下の画像をTAPしてお入りください。

みみ🌻
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